ホーム › 皆さまからよくいただくQ & A
<Q1>
がんの食事療法の基本は玄米菜食とよく言われますが、玄米はぼさぼさして口に合いません。 美味しい炊き方はないのでしょうか?
<A1>
玄米を普通の電気炊飯器で炊いても食感が悪く、よく噛まないと消化にも良くありません。
圧力釜で美味しく炊くことができますが、手間がかかる上に炊き上がったらわざわざジャーに移して 保温しなければなりません。
以下の3点に気をつけて調理するととても簡単に、かつ見違えるほど美味しく、消化のよい玄米を 炊くことができます。おまけにジャーに移し替えることなく1週間以上保温しておけます。
(1)時間・温度・圧力をコントロールして玄米を美味しく炊けるように工夫された専用の炊飯器を使う。    『なでしこ健康生活』 http://www.nadeshiko-club.com
   『酵素玄米Pro2』   http://www.kouso-genmai.jp/suihanki.html
(2)普通の玄米にもち米の玄米を1/4〜1/2加えて炊く
(もち米の玄米は通販サイトで、『もち米 玄米』で検索すると出てきます)
(3)小豆とその他の雑穀を加える
(味がよくなるだけでなく、栄養価が高くなり、日持ちもよくなります)
「新たに炊飯器を買うのはちょっと」という方には、だし汁に玄米を入れてよく煮て玄米雑炊にして 食べることをお勧めします(詳しくは、私の著書『家族のケアでがんは消える』やがんセルフケア 実践ノートをご覧になってください)。
<Q2>
本で紹介されていたので毎日人参ジュースを2リットル飲むようにしていますが、元々冷え症なので 体が冷えてしまいます。どうしたらいいでしょうか?
<A2>
存知のとおりゲルソン療法では大量の人参ジュース(2〜3リットル以上)を飲むことを勧めて います。大量の人参ジュースを飲む目的は、がんの原因を代謝障害と捉え、代謝を改善するために 大量の人参ジュースを摂取して不足しているビタミン、ミネラル、消化酵素を補うことです。 ゲルソン療法の本場であるアメリカでは、がん患者は医療機関で入院して医師の監視下で体調 (体温や血中ミネラル濃度など)を厳格に管理しながら一日に何度も分けて人参ジュースを摂取し、 医学的な治療(甲状腺ホルモンや消化酵素の投薬やコーヒー浣腸など)を併用することにより、 安全で効果的なゲルソン療法を受けることができます。日本でもゲルソン療法を指導してくれる医療 機関がありますので、受診して指導を受けることをお勧めします。
『ロマリンダクリニック』 http://www.lomalinda-jp.com/cancer.html
家庭で注意することは、冷蔵庫から野菜を取り出してジュースを作り、冷えたままのジュースを一度に大量に飲むのではなく、人肌に温めて少量ずつに分けて(1回にコップ1杯程度ずつ)飲むようにするといいでしょう。また、体温が極端に低い方(35℃台の方や手足の冷えを感じる方)は、最初はジュースの量を控えて、体を温めるセルフケアを徹底して行い、体温が上がってきたら徐々にジュースの量を増やすようにしましょう(体を温めるセルフケアは、私の著書『がんが自然に消えていくセルフケア』やがんセルフケア実践ノートをご覧になってください)。
<Q3>
最近「糖質制限ダイエット」が流行っていて、がんの場合もがん細胞の餌はブドウ糖だけなので、 糖質を制限する食事療法がいいと聞きました。一方で、がんの食事療法の基本は「玄米・菜食」が 中心と唱える方もいます。いったいどちらを信じたらいいのでしょうか?
<A3>
確かにがん細胞が増殖するのに必要なエネルギー源はブドウ糖であり、また、食後に血糖値が急激に 上がると、がんの増殖を助けるインスリンというホルモンも大量に血中に放出されます。大腸がんや 乳がんなどのいくつかのがんで、GI値の高い食事が治療後の再発率や死亡率が高くなるという、 いくつかの研究結果が報告されています。
GI値(グリセミックインデックスの略)とは、ブドウ糖を100g飲んだ時の血糖上昇の面積を100 とした時の他の食べ物の血糖の上がりやすさを数値化したものです。砂糖や精製した白米や食パンな ど(GI値は約90)を摂らずに、玄米や精製していない小麦食品(GI値は約60)を摂ることは 理に適っています。
さて、玄米や精製していない小麦食品を含めて炭水化物を摂らないという食事療法はダイエット には確かに効果があると思われますが、がんの予防や治療中の患者にはお勧めできません。 なぜなら、炭水化物以外のエネルギー源としては、たんぱく質と脂肪に限られるからです。脂肪に 関しては、動物性脂肪や普通に精製された植物性脂肪もがんの増殖を促進することが、動物実験で 示されていますし、動物性たんぱく質の過剰摂取は腸管免疫を低下させたり、肝臓に負担をかけて解毒作用を弱めたりするので、極端な食事療法を逆効果であると思われます。やはり、食事療法の基本は、玄米菜食中心のバランスの摂れた食材を満遍なく摂り、動物性の脂肪やたんぱく質は避けるという従来の考え方が間違いないと思います(詳しくは、私の著書『がんが自然に消えていくセルフケア』やがんセルフケア実践ノートをご覧になってください)。
<Q4>
がんを克服するためには、自然治癒力を高めることが大切だと聞きました。今の自分の自然治癒力は 高いのか、低いのかを知りたいのですが、いい方法はありますか?
<A4>
私たちの体の中の細胞でがんと闘うのは、白血球の1種でリンパ球(キラーT細胞やNK細胞など)という免疫細胞です。体内にいるリンパ球の数は、血液中のリンパ球数で把握することができます。 血液検査の項目に白血球数と白血球分画という項目があります。白血球数はどこの病院でも測定してもらえますが、白血球分画はルーチンに測定してくれるとは限らないので、先生に言って測ってもらいましょう。白血球数(WBC)に白血球分画の中のリンパ球の割合(Lympho)を掛けて100で割った値が血中のリンパ球数です。免疫力とリンパ球数の関係は下記を参考にしてください。
 白血球数が1,500以上の人
  ⇒ 免疫力は優(自信を持って今のままの治療法やセルフケアを続けてください)
 白血球数が1,200〜1,500の人
  ⇒ 免疫力は良(今治療法やセルフケアを一部見直して1,500以上を目指してください)
 白血球数が1,200未満の人
  ⇒ 免疫力は可(今治療法やセルフケアを根本的に見直す必要があります)
もっと詳しく知りたい方は、私の著書『家族のケアでがんは消える』やがんセルフケア実践ノートをご覧になってください。
<Q5>
入院中に病院食を食べながらできる食事療法はありますか?
<A5>
もし、大きな病院であれば、高血圧の患者さんのための病院食がありますので、事情を話してそれをオーダーしてみてください。塩分が1日6グラム以下に制限されているはずです。家族が自宅で玄米を炊いて、おにぎりを一日分作り届けましょう。もし、毎日通うことが難しい時には冷凍して保冷剤 入りの保冷容器で保管して、毎回電子レンジで解凍し、温めて食べるようにしてください。
野菜ジュースもできるだけジューサーを持込んでこまめに絞るといいですが、むずかしい時には市販の人参ベースの野菜ジュースにホールフードネクターまたは植物ミネラルを加え、ミネラルを補充して飲むようにします。それ以外には、プロテクト乳酸菌と一緒にきくいも茶をポットに入れてできるだけこまめに飲むように心がけて、腸管免疫の改善に努めるようにしてください。もっと詳しく知りたい方は、私の著書『がんが自然に消えていくセルフケア』やがんセルフケア実践ノートをご覧になってください。
<Q6>
「抗がん剤の副作用が強くてもう受けたくない」と、担当医に訴えたら「治療を拒否するなら 別な病院に行くように」と言われてしまいました。どうしたらいいかでしょうか?
<A6>
病院のがん診療科は、3大療法でがんを治療することを使命にしています。したがって、3大療法を 受けない決心をしたのであれば、紹介状を書いてもらって緩和ケア外来のある病院に移る選択を考え てみることをお勧めします。緩和外来の目的は、がんによる様々な辛い症状をできるだけ抑えて、 がんとともにその人らしく生きることをサポートすることです。肉体の苦痛だけでなく、心の苦痛に も向き合ってくれます。3大療法から開放されて、自分が本来持っている治る力を最大限に発揮する ためにセルフケアや補完代替療法に専念するためには最適な選択です。もっと詳しく知りたい方は、私の著書『家族のケアでがんは消える』やがんセルフケア実践ノートをご覧になってください。
<Q7>
インターネットを見るとたくさんの治療法やサプリメントなどが紹介されていますが、どのような 観点で信頼できるものとそうでないものを見分けたらいいのでしょうか?
<A7>
治療法にしてもサプリメントにしても、どのくらいしっかりした科学的な証拠(EBM:エビデンス・ ベースド・メディスン)があるかが信頼性の鍵になります。信頼性の高い順に並べると、(1)プラセボ(偽薬)または、治療グループと比較して有効性や安全性を確かめている大規模な臨床試験(二重盲検試験)の結果が報告されている (2)比較グループはないが、多数の患者で行った臨床試験(オープン試験)の結果が報告されている (3)医者が患者に対して行った治療の結果(臨床報告)が報告されている (4)患者が書いた体験記が掲載されている (5)動物実験の結果が掲載されている (6)がん細胞を使った試験管レベルの実験の結果が掲載されている。です。
このうち(1)と(2)は非常に信頼性が高く(3)も信頼性はあります。(4)はだれでも書くことができるものなので信頼はできません。(5)と(6)も人に応用して本当に効くのかわからないので信頼性は低いです。